ロサンゼルス生まれ。ウェズリアン大学に進学した彼は、アメリカンフィルムスカラーシップのパイオニアであるジョセフW・リード教授の実習生になる。ティルナーは教授のもとで、アメリカ映画の巨匠であるジョン・フォード、ハワード・ホークス、マイケル・クルーゾー、ロバート・アルドリッジなどの研究を手伝った。また卒論でロバート・アルドリッチに関する評論を発表した。2008 年、長編デビュー作であるドキュメンタリー『帝王ヴァレンチノ最後のランウェイ』が、ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映された。この作品は、トロント国際映画祭で北米デビューを果たし、シカゴ映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。2010 年最も興行収入をあげたドキュメンタリーの一つとなり、米国アカデミー賞にノミネートされた。ティルナー監督は定評のあるジャーナリストでもあり、「Vanity Fair」誌の総合監修や特別特派員を務め、現在は寄稿編集者である。彼の幅色いトピックスの記事は「ニューヨーク・タイムズ」「Architectural Digest」「L Uomo Vogue」「GQ, Monocle」 「Numero」など様々な種類の新聞や雑誌に寄せられている。
ロバート・ハモンドは、1999 年、非営利団体「Friends of the High Line」をジョシュア・デービッドと共に設立し、エグゼクティブディレクターとなる。ハイライン(High Line)は、ニューヨーク市の鉄道線路の高架部分に造られた公園である。彼らは廃止されたマンハッタンのウェストサイドを通っていた支線をそのまま、パブリック・スペースとして再利用することを主張した。そしてハイラインを歩行者向けの用途に再開発するための幅広いコミュニティの支援が広まり、2004 年にはニューヨーク市の予算が割り当てられた。この取り組みにより、二人にはジェイン・ジェイコブズ・メダルが贈られた。この活動に取り組む前は、数々のビジネスの立ち上げの援助や様々なビジネスや団体のコンサルタントを務めた。2010 年、ローマでアメリカン・アカデミー・ローマ賞を受賞している。ハイラインにおける活動をまとめたジョシュアとの共著で「HIGH LINE アート、市民、ボランティアが立ち上がるニューヨーク流都市再生の物語」(アメリカン・ブック&シネマ2013)がある。
1964 年、ニューヨーク市ブルックリン出身。ボストン大学に 1 年通うが、ソープオペラ「As the World Turns」に出演するチャンスを掴み、ニューヨーク大学に移る。その後ニューヨーク大学を中退。1984 年『フラミンゴキッド』で映画デビュー。法廷コメディ『いとこのビニー』(92)でジョー・ペシ演じる主人公の恋人を熱演し、第65回アカデミー賞助演女優賞を受賞。『レスラー』(08)ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。その後の出演映画に『その土曜日、7 時 58 分』(08)、『スパイダーマン:ホームカミング』(17)など多数。
1959年、ニューヨーク市ブルックリン出身。アクターズ・スクールとアメリカン・スタニスラフスキー・シアターで演技を学び、舞台俳優として活動を始める。1984年に舞台「Open Admissions」でブロードウェイデビューを果たす。1987年スタンリー・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』に出演し、一躍注目を集める。近年の出演作に『ジュラシック・ワールド』(15)や『マグニフィセント・セブン』(16)に出演し伝説のジャック・ホーンを演じた。