1916年―2006年。アメリカ、ペンシルベニア州スクラントン生まれ。都市活動家、都市研究家、作家。
1933年、高校を卒業。地元の商業学校で速記を学んだ後、就職する。最初に就いた仕事は、貿易雑誌の秘書で、やがて編集者となる。ヘラルド・トリビューン日曜版にも多くの記事を書く。
1944年、建築家ロバート・ハイド・ジェイコブズと結婚。二人の息子を授かる。
1952年から10年間「アーキテクチュラル・フォーラム」誌の編集メンバーになる。「フォーチュン」誌に掲載された「ダウンタウンは人々のものである」で注目されて、1961年に「アメリカ大都市の死と生」を執筆。
1969年、カナダのトロントに移住。スパディナ高速道路(Spadina Expressway)の建設に反対した。
1997年、トロントが「Jane Jacobs: Ideas That Matter」会議を開催。これはジェイコブズの著書のタイトルから取ったもので、会議の最後に、トロントの活気ある街づくりに貢献した人に贈られるジェイン・ジェイコブズ賞が創設された。
2006年トロントにて他界。
邦訳された主な著書に「アメリカ大都市の死と生」(鹿島出版会)、「都市の原理」(SD選書)、「発展する地域 衰退する地域ー地域が自立するための経済学」(ちくま学芸文庫)、「市場の倫理 都市の倫理」(ちくま学芸文庫)、「経済の本質ー自然から学ぶ」(日経ビジネス人文庫)、「壊れゆくアメリカ」(日経BP社)など。